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劇場版 機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛 感想

久しぶりに通常のエントリを書こうとしたらココログ完全にログイン不能状態になり更新できず。トラブルが起きている間もフリー版は何ともなかったらしい。ていうかフリー版は事実上全く別のサービスなんだからココログなんて紛らわしい名称付けるなよ。フリー版ができてからというものの、ログインの際にいちいちコース名のラジオボタンを選ばなければならなくなってしまった。こんなことで月末のバージョンアップを乗り切れるのだろうか。今度トラブル起こしたら新規受付を一時中止して、トップページからリンクされている芸能人ブログも一時的にリンクを外すくらいの誠意を見せてほしい。

当ブログははてなダイアリーにもほぼ同じ事を書いていて、原則として投稿するのはほぼ同じ時刻なのだが、今回のエントリに関しては、はてなダイアリー版が先に更新されてココログの更新が丸一日以上遅れたのはそのためです。


さて、映画 機動戦士ZガンダムIII-星の鼓動は愛-を観に行ってきた。全50話を3部作の映画としてまとめ上げた3本目である。なお、思いっきりネタバレを書いてしまうので、未見の方は注意されたい。

ラストから書いてしまおう。あらかじめ富野監督が言ったとおり、カミーユは精神崩壊を起こすこともなく、割れたヘルメットは交換して無事に助かった。やたらヘルメットを交換したことを強調していたし。そして、ファ・ユィリィと共に見ている観客も恥ずかしくなる限り宇宙空間で派手に抱き合ったのであった。ただのバカップルである。

ここまでは、まあ予想の範囲だ。むしろ、驚いたのはその後のシーン。戦争が終わったことを知るアムロとフラゥ・ボゥ。フラゥはカツの身を心配している。カツ以外のキャラだったら泣かせるシーンなんだろうけど、まあカツだし。シーンは切り替わり、海辺でくつろぐセイラ・マスの元に、カイ・シデンが取材に訪れる。そして、セイラは一言セリフを発した。この声は間違いなく故・井上瑤。

かかり出すGacktのラップ主題歌。なんだこの歌は。流れ出すエンディングテロップ。やはり、サラ・ザビアロフの声はまた変わっていた。島村香織?初めて聞く名前だ。セイラの声はやはり井上瑤だった。(ライブラリー出演)と注釈が打たれている。

確かにハッピーエンドなのには違いないんだろうけど、なんだこの見終わった後の虚しさは。おかしな言い方だけど、個人的にはテレビ版の発狂エンドの方が好きである。敵味方関係なく散々人が死にまくった後にバカップルぶりを見せつけられて凄く違和感を感じた。みんな戦争で頭がおかしくなっているだろうから実際にああいう事はありうるかもしれんが。

今回の映画は大胆にもフォウやロザミィ、そしてシャアの演説シーンをばっさりカット。宇宙空間でのモビルスーツ戦に時間が割かれた。新作部分は動画のなめらかさが凄かった。一方、テレビ版から流用した映像には劣化が酷い箇所もあった。過去の映像を再利用する技術に関しては、富野監督は間違いなく優れていると思う。終盤に流れた、劇場を舞台にカミーユとシャア、シロッコ、ハマーンが言い争うシーンは、シロッコ、ハマーンは新作カットだったが、カミーユとシャアはテレビ版の再利用カットのように見えた。そもそも、劇場のシーンはテレビ版にはなかったし。(※2006.3.12追記 テレビ版にもありました。当方の記憶違いでした)

話は前後するが、サラの声はエンディングクレジットを見るまでもなく、明らかに「恋人たち」で演じた池脇千鶴と違っていた。シロッコの呼び方も、「シロッコ様」からテレビ版と同じ「パプテマス様」に戻っていた。サラ自体が別人だよこれは。池脇千鶴があまりにもひどかったから変えたのか、池脇サイドから断ってきたのか。だったら最初から水谷優子のままで良かったんじゃないかなあ。既に故人となられた方の生きていた頃の声を流用してまで声優を変えなかったセイラさんとの扱いの差がひどすぎる。シロッコ役の島田敏に比べたら、水谷優子はまだまだ行けると思うのだが。それでも、島田敏は「星を継ぐ者」よりはかなり頑張っていたが。第2部「恋人たち」の最後で聴いたハマーンの声がかなり低く感じられて不安だったが、榊原良子も結構頑張っていた。ただ、やはりハマーンの劇中の年齢よりかなり老けて見えるのは否めなかった。

ちなみに、富野由悠季監督がガンダムZZを無かった事にしたい趣旨の発言をしていた事から、ZZに登場したキャラが今回の映画版では死んでしまうのではないかと思っていた。結局、死ななかった。ハマーンは生き残った。ヤザンも生き残った。シャアはもちろん生死不明のままであった。ZZを作ろうと思えば作れる含みは残された。

個人的にはZZこそ新訳するには適した素材だと思うのだが。ファンにも監督にも評判の悪いZZだが、初めて見たガンダムシリーズがZZだったということもあって、ので思い入れもある。しかも後半からだったし。前半から初めて通してみて、なぜ黒歴史にしたいのかを理解した。前半部分はともかく、中盤以降で持ち直したとは思っている。自分の好きな作品が巷では叩かれていたり評判が悪い場合、自分自身でその理由を調べてみることは重要だ。感情的になってはいけない。

月刊ガンダムエースの福井晴敏とGacktとの対談の中で新訳ZZについて根本から拒否してた富野監督だが、何とか作ってもらいたいものだ。でも興行的には苦しくなるだろうから、実現性は無しに等しいけど。


ちなみに、ドラえもん のび太の恐竜2006の感想はもう一度見てから書く予定。


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映画「ドラえもん のび太の恐竜2006」の主題歌はスキマスイッチ

来年のドラえもん映画の主題歌がスキマスイッチというユニットに決まった。(情報元

正直、スキマスイッチについては全く無知なので何とも言いようがない。映画にふさわしく後世まで残るような名曲であってほしいと願うしかない。大山版ののび太の恐竜で主題歌が武田鉄矢に決まったときはどのような反応だったのか気になる。

記事中で気になった点を挙げてみる。

テレビ朝日の杉山登チーフプロデューサーは「少し不思議な彼らの世界観が生まれたての映画『ドラえもん』にピッタリ」と、まだ何色にも染まっていない2人を起用した理由を説明する。

強引に理由付けするのもプロデューサーの仕事。「○○なのでドラえもんにピッタリ」。ここ数年は毎年同じようなのを見てる。

むしろ問題なのは、

2人は、同作品で声優にも初挑戦する。

この点。劇団ひとり、船越英一郎に次いでまたかよ。藤子・F・不二雄没後、待っていたかのように始まった、芸能人を積極的に起用する流れは、リニューアルに関係なく続いている。本編リニューアルついでに局側の意識もリニューアルすべきであった。

ここ数年、一般人向けの映画はアフレコ未経験者で占められ、声優だけで占められる映画はアニメオタク向けという図式が定着してしまった。テレビアニメからの映画化においても、ポケモン、プリキュア、そしてドラえもんと、ゲストキャラクターは芸能人という図式も定着している。

宮崎駿が、以前、最近の声優を最近の声優を「娼婦の声」と批判したことをどこかで耳にした。これは半分本当半分嘘。演技のできない声優が増えているのは事実かもしれないけど、一方で、実力派の若手声優も少なからずいる。マスコミ受けを狙うより、しっかりとオーディションを行って、選んでほしいものだ。


本当に、何とかならんもんなのかね?


そういえば、報知新聞の記事中で

実は2人はテレビアニメだけでなく劇場版も全作見ている大のドラえもんファン。

とあるが、本当に全部見ているのだとしたら偉いよ。自分は未だに「南海の大冒険」をみておりません。


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ところで、一昨日の夜あたりから「45年後・・・」を検索ワードに訪問する方が急に増えたんだけど、誰か理由がわかる方教えてくださいm(_ _)m

ここがヘンだよアド街ック天国秋葉原特集

つい最近取り上げられたばかりだというのに、電車男、メイド喫茶、つくばエクスプレス、ヨドバシカメラの影響なのか、それほど間をおかずに秋葉原が特集された。前回放映された時点で既に電車男とメイド喫茶はある程度知名度があったと思うが、ドラマ化されたりメディアに露出機会が増えたせいで、最近の秋葉原の街を歩く人々は大きく様変わりした。

そんなわけで、前回スルーされたものが次々と取り上げられたのだが、相も変わらず実際の秋葉原の様子を紹介したとは言い難い作りになっていると感じた。(順位はこちら

っていうか、14位の「自分でパソコン」って何だよ。自作パソコンでいいじゃん。キーボードを専門とするクレバリー2号店が紹介されたのは評価するけど、「自分でパソコン」の中でひとくくりにされた。30位のスーパーポテトは独立してるのに。キーボードだけで取り上げられるのであれば、ケース専門のツクモ ケース王国も取り上げてよさそうだが、TSUKUMOはロボット王国でも紹介されているのでバランスを取ったのか。17位のゲームセンターでは、秋葉原で一番流行っているゲームとして太鼓の達人が紹介されていたが、アイドルマスターじゃないのかよ。周りに人だかりができる点では、ゲームセンターより、メッセサンオーでスパロボのPVを流している時の方が活気があるだろうし。8位のアスキーアート(AA)は秋葉原じゃないし、AA職人として取り上げられた人も、AA作成ツールを使って作ったようにしか見えなかった。あの程度のAAであればソフトさえ用意すれば誰でも作れる。

飲食関係でも、九州じゃんがらとかサンボは今回も取り上げられなかった。最も、前者は、仮に取り上げようものなら、ただでさえ行列ができやすい店の行列がいっそうひどくなるであろうし、後者は、仮にオファーがあったとしても断るであろう。

だが、見ていて一番気になったことがある。

a-boy って何だよ!!

放映数日前に初めて聞いたよ、その言葉。いわゆるアキバ系の男の事らしいのだが、マスコミが勝手に言い始めたのは目に見えている。

自分は比較的秋葉原に行く方だとは思う。つくばエクスプレスの起点であることを差し引いても。だから、秋葉原がどのような街であるのかは、普通の人よりは知っているとは思う。その割に、おでん缶を一回も食べたことがなかったことがする。秋葉原に行く主な目的はパソコンのパーツ購入が第一であろうか。メイド喫茶も、ネタで数回行ったことがあるが、しょっちゅう行くものではない。一部では「アキバに来たオタクは昼食におでん缶を食べる」とか思われているとかいないとか。おでん缶の自動販売機があるチチブデンキ前には、有名になったせいで、カップルや親子連れがいつもいる。

秋葉原をオタクの聖地とか言ってる輩もいるようだが、オタクの聖地は秋葉原よりむしろビッグサイトであろう。

アキバに通うオタクは様々な種類に分類されるのであろうが、どうもマスコミに取り上げられているオタクは自分とは違う部類のようだ。メイド喫茶オタクとかアイドルオタクとかフィギュアオタクはよく取り上げられるようであるが、秋葉原に通う人間全体の何%を占めているかはわからない。いくら萌え系のお店が増えたとは言っても、パソコンの自作パーツやジャンク部品、激安メディア目的で秋葉原に来る人間の方がまだ多いような気がするのだが。

こうして、マスコミによって独自の秋葉原像が形成されていく。

劇場版 機動戦士ZガンダムII 恋人たち 感想

映画機動戦士ZガンダムII 恋人たちを観に行ってきた。全50話を3部作の映画としてまとめ上げた第2弾である。

今回は第15話「カツの出撃」から第32話「謎のモビルスーツ」までを約100分に凝縮したのだが、見終えた後の第一印象は、第1作「星を継ぐ者」以上に詰め込みすぎを感じたことである。TV版を見ずに映画だけで理解するのはまず無理だと思う。だからこそ、100分が凄く短く感じたのも事実ではあるが。今回は新作画部分は多かった。

また、マウアー・ファラオがほとんど出番のないまま死亡してしまった。これでは、ジェリド・メサが何故カミーユに対して執念深く敵対心を持っているかが弱くなってしまう。カミーユVSジェリドは、Zガンダムの中では比較的重要な位置づけであったと解釈していたのだが、今回、映画としてまとめるに当たっては切り捨てられたも同然であろう。

ところで、TV版とは一部キャストが異なっているが、特に、フォウ・ムラサメとサラ・ザビアロフの重要キャラが変更になったのは、映画を語る際には、かなり重要であろう。この変更を巡っては、色々なトラブルを耳にしていたが、その問題はおいておくとして、映画の中身だけで書くことにする。ゆかなが演じるフォウは、TV版の島津冴子と対して変わらなかった。だからこそ、何故わざわざ・・・(以下自粛)。問題は、サラ・ザビアロフである。TV版は水谷優子が演じていたが、映画版は池脇千鶴に変わった。この二人は声質が全く異なり、また、池脇千鶴の方が声が低いために、サラは完全に別のキャラになってしまったと感じた。シロッコの呼び方も、TV版の「パプテマス様」に対して「シロッコ様」だったし。演技も誉められたものではなかったが、TV版の水谷優子も当時は駆け出しのころであり、初々しかった事を考えると五十歩百歩か。このほか、シンタとクムも変更になっている。

ラストではハマーンが顔を見せたが、榊原良子の声がかなり低くなってしまって、非常に老けて見えた。第3作が不安である。

3部作第3弾の「機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛」は来年3月公開である。カミーユが発狂して終わったTV版とは変えてくるらしいのだが、どのようにして締めるのやら。


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劇場版 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者 を見に行く

劇場版 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者 を見に行く

先週の話になってしまったが、劇場版機動戦士Zガンダムを見に行ってきた。平日の夕方ということでガラガラの映画館でまったりと見ることができた。時間が経つのを忘れるくらい、ラストまであっという間に終わった。さすが富野由悠季監督。パンフレットが売り切れていて買うことができなかったのが残念だ。

映画の本編について触れておくと、カミーユがジェリドを殴るシーンは冒頭には挿入されず、いきなりティターンズに身柄を確保されているシーンから始まる。殴るシーンについては、あとから回想として流れる。また、ウォン・リーに修正されるシーンはカットされたり、13番地の大虐殺がレコアのビデオテープによる説明になるなど、かなり大胆なアレンジが施された。また、テレビシリーズでは曖昧だった、カミーユがクワトロの正体に気づく件は、カイとハヤトの絡みの新作画を付け加えることによって、大幅に強調されている。カミーユの両親が殺されるあたりの展開は、特に大幅に変更されていた。

事前のPRでは、新作画部分を古くさく処理させて20年前のテレビシリーズの作画と融合させる試みを紹介していたが、やはり、セル画とデジタル作画では色調が異なるのがはっきりとわかった。素人目にも、どこが新作画なのかはっきりとわかるだろう。とはいえ、劇場の大画面で見るモビルスーツ戦の迫力には圧倒された。

全50話のテレビシリーズを3本に分けるのだから、限られた時間に、相当の内容が詰め込まれていて、全く知らない人には不親切な映画である。逆に、Zガンダムを一通り見た者は絶対見るべきである。


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劇場版 機動戦士ZガンダムII 恋人たち 感想

色々と雑記

なんだかんだで3週連続で中原麻衣を見てしまった。まあ以前から中原麻衣と田村ゆかりをよく取り上げるけど、二人とも出身が福岡県。出身地が同じだとなんとなく応援したくなるものだ。自分の場合は生まれた場所が福岡県で育った場所ではないのだが。中原麻衣は逆で、生まれた場所は兵庫県で育った場所が大分県→愛媛県→福岡県らしい。出身地の定義もあいまいだな。

テレ朝のチンプイ再放送、時刻表示・天気予報表示という劣悪な条件にもかかわらず、S-VHS標準で録ってしまった。VHSをソースとしてキャプチャする場合、水平解像度約250本のVHSと400本以上のS-VHSだと明らかに差が出る。DVDレコーダーを所有していないので、VHSデッキ経由のキャプチャにせざるを得ない以上、劣化を最小限にした。
本放送から差し替えられているOPは、1989年に録画した本放送版を別にキャプチャして、購入したばかりのTMPGEnc MPEG Editor(TME)で繋げようと思っている。TMPGEnc DVD Author だと、編集がGOP単位なため、カットした部分にゴミが残ってしまったり、再生すると一瞬画面が止まっていた。しかし、TMEを使うと、スマートレンダリング機能により画質劣化を最小限にしつつフレーム単位で編集できる。でも、このソフト、カット機能だけなのに値段が高すぎるよ。

週刊少年ジャンプ40号の巻頭のカラーページにマリみての全面広告があった。読者層の変化を読み違えてないか?

NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE の公開がついに始まって、雑誌の表紙を飾ったりインタビューがあちらこちらに掲載されていて、SMAPというかジャニーズの力恐るべしと感じる。映画公開がきっかけとなって、小学館のコンビニ漫画でもハットリくんがでたのは嬉しい。しかも藤子不二雄Aランドと1本も重複していないのがいいね。ただ、残念ながら藤子不二雄Aランドの売り上げ増には結びつかないと思う。相変わらずおいてある書店が少ないというのもあるが、忍者ハットリくんの原作漫画は、あくまで子供向きの作品であって、大人が読むにははっきりいって苦しいと感じる。これは別に悪い意味ではなく、子供が読むには十分面白いので、藤子不二雄Aランドを買ってどんどん読んでほしいんだけど。映画を見に行く層と原作漫画を面白く読める層がかぶっていないのだ。小学館の子供向け雑誌でもこの映画が取り上げられたのは、主演が香取慎吾ということの方が大きいと思われる。なぜか、ちゃおに香取慎吾インタビューが載っていたぞ。ついでに原作の紹介もすればいいのに。映画館には行っていない・・・というかこの映画自体見に行くかどうか未定だけど、売店で藤子不二雄Aランドは売ってるのだろうか。

NHK BSマンガ夜話 まんが道

先月28日、NHKのBSマンガ夜話でまんが道が取り上げられた。藤子不二雄作品が取り上げられるのはドラえもんに継いで2回目であるが、安孫子作品が取り上げられるのは初めてである。だが、前回のドラえもんの回があまりにもひどかったため、正直、あまり期待はしていなかった。

ドラえもんの回(こちらでダイジェスト版が読める模様)を思い出してみると、放送開始直後、夏目房之介が「時間がなくて読み切れなかった」といきなり告白してテンションが下がる。極めつけは、岡田斗司夫が劇画ドラえもんという存在しない作品を存在するかのように言ってしまった事であろう。さらに、このことに対して誰からもフォローが入らなかった。後日、ネットや雑誌媒体を通じても謝罪や訂正はなかったと思う。当事者も忘れているかも知れない。いつもであれば、この番組は出演者と視聴者共にマニアックな限られた狭い世界で済んでいたのだが、この回は、ドラえもんという国民的作品ということもあって、初めて見た一般視聴者が多数いたはずだ。しかし、当然の事ながら番組はいつもの雰囲気で進行した。あの番組を定期的に見ている漫画に詳しい人であれば、「また間違ったこと言ってるよアハハ」で済んだのであろうが、初めて見た大勢の視聴者の中にはあの番組で出演者達が語ったことを100%信じてしまった人も多かったのではないだろうか。

大手藤子不二雄ファンサイトの掲示板では未だに劇画ドラえもんに関する質問を年に1、2回は目にする。未だに劇画ドラえもんなる存在しない作品の存在を信じている人は多いと思われる。放映直後、当時の藤子ファンサイトは非難囂々の声であふれたことを思い出す。

さて、今回のまんが道はどうだったのか。感想を述べる前に注釈を付けさせていただくと、実は、私自身、まんが道を読んだのは現在ブッキングから続刊中の藤子不二雄Aランドが初めてであり、従って、まだ最後まで読んでいない。その上で、一部、自分が未読の部分の話も出てきたので、ドラえもんほど作品自体に詳しくないというか、無知に近かったりする。

というわけで感想にはいると、今回はまあ良かったというか、悪くはなかったと思う。オフレコ部分の事はわからないが、テレビで流れた部分ではいしかわじゅんが珍しく批判めいたことを言っていなかったのもあるか。少しは批判も期待していたのだが。良かったのは、藤子不二雄atRANDOMでよねさんが書いているように、チャンピオンとキングなどの雑誌によって要求される漫画や許される表現の違いについての話や、ジャングル大帝の引用についての話などである。ゲストがいなかったのも良かった。ドラえもんの時は、鈴木蘭々がかろうじて許せるレベルで、千原兄弟と鴻上尚史は明らかにミスキャストだったからなあ。残念だったのは、公開録画だったため視聴者からの生FAXが読まれなかった事と、会場からの質問の時間がよけいだったこと。時間が不足気味であまり深く掘り下げられなかったことである。また、今回も、事実誤認の発言がいくつかあったようであるが、これは夏目房之介の場合ご自身のホームページで訂正を行っている。生放送が中心である事と番組形態が特殊であるが上に事実誤認の発言が出てしまうのはある程度仕方がない面もあろうが、番組の公式サイトでフォローをしてもらいたいものだ。

さて、今後、藤子作品が取り上げられるとしたら、何になるのであろうか。個人的には、合作ではオバケのQ太郎、F作品ではエスパー魔美、A作品ではプロゴルファー猿をやってもらいたいと思っている。

最後に、現在、まんが道を少しずつ読んでいるのだが、実に面白い。いしかわじゅんが批判もせずに感動していた理由もわかる気がする。藤子不二雄A作品には興味がない人やドラえもんファンを名乗る人達にもぜひ読んでもらいたいと思う。数年前までは、書店でほとんど見かけない文庫版と古本屋で高値が付いていた藤子不二雄ランド版しかなかった所に、せっかく藤子不二雄Aランドが復刊され手軽に読むことができるようになったのだから。昨年、大手藤子ファンサイトの掲示板で投げかけた際には藤子不二雄が別れる前を知らない若い世代からあまりにも悲しい結果が帰ってきたからなあ・・・。

下妻物語

深田恭子主演の下妻物語を鑑賞してきた。普通なら全く縁がなさそうな映画ではあるが、深田恭子演じる主人公・竜ヶ崎桃子はロリータファッションなのである。ロリータファッションといえば田村ゆかり。しかも、この映画はゆかりんお気に入りのブランドBABY, THE STARS SHINE BRIGHTの全面バックアップなのだ。ゆかりんはコンサートできた衣装をコラボで実際に3種類も発売してもらっているし。というわけで、ゆかりんはこの映画に出ていないにもかかわらず行ってしまったわけである。

さて、肝心の映画の中身だが、意外と面白かった。てゆーか、茨城県民とジャスコを馬鹿にする映画ですか?最後にわざわざ実在する会社名が出てくるが馬鹿にする意図はないとのテロップまで入れていた。深田恭子のファッションも意外と似合っていたしね。水野晴郎や樹木希林もいい味を出していた。

出会いと別れ すごい 偶然

今週は長年つきあっていた者たちとの別れが集中した。

さようなら、ニュースステーション。久米宏、18年半お疲れ様でした。初めて見たのは記憶にない。意識してみるようになったのは1991年、朝日新聞編集委員だった小林さんが亡くなった前後からである。世間では色々といわれているけど、自分はこの番組が好きだった。3代目スポーツキャスターの飯村真一はいまやテレビ朝日の朝の顔になった。「淡々(たんたん)と」を「淡々(あわあわ)と」と読んでしまって週刊誌ネタになったのも今は昔である。川平慈英に徐々に洗脳されていく5代目スポーツキャスター・角澤照治アナウンサーがおかしかった。

さようなら、カレイドスター。平日の夕方に放送されていた頃は一回も見た事がなかった。初めて見たのはいつだろう。意識してみるようになったのは今年に入ってからである。1クールで終わったり、中途半端で消化不良なまま終わるアニメが増加する中で、約4クール、破綻することなく大団円を迎えた。第3クールを主人公の挫折に丸々当てたのも今にして思えば些細な事である。ラストには予想通り第2クールOP米倉千尋の「約束の場所へ」がかかる。OVAが残っているけど、とりあえず佐藤順一監督とスタッフには最高の感動を与えてくれた事に対して感謝をしたい。こういう作品こそ後世に語り継ぐべきであり、こういう作品こそもっと評価されるべきなのだ。数年に1本の2時間作品もいいのかもしれないが、毎週毎週30分ずつ放映されて最後に大きな感動が待っているのも悪くない・・・はずなんだよ。
全話DVDで揃えたいところだが、12万以上かかってしまう。ライナーノーツや特典はなくてもいいから、4話収録3,990円程度の廉価版をぜひ出してください!!(T_T)

さようなら、超機動放送アニゲマスター。おたっきい佐々木、6年と半年の間お疲れ様でした。今はとりあえず休んでください。夕方にやっていた第1回からほぼ聴いていたと思う。初期の頃は駄目なアニメを決めるダニメ大賞とか、文化放送でオンエアされているにもかかわらずニッポン放送アナウンサー荘口彰久をゲストに呼んだりと破天荒な番組ではあった。しかし、ここ1、2年は業界からの見えない圧力に遠慮したのか、おたっきい佐々木がメイリッシュの社長に就任したためか、かつての勢いがなくなっていたのは誰の目にも明らかだった。先日、自分の部屋を整理していたら1999年7月25日深夜にニッポン放送でオンエアされた「ニッポン放送荘口彰久と文化放送おたっきい佐々木のアニゲパラダイス」の録音テープが出てきた。久しぶりに聴いたら、冒頭から荘口が「1800円返せ!映画館初日にもかかわらずガラガラだったよ。」と高畑勲監督の「ホーホケキョ となりの山田くん」をバッサリ。ラストは当時のガイナックス脱税事件を皮肉った「夢の中へ」の替え歌を二人で熱唱。こんな番組もう2度と聴けないだろう。1998年頃のダニメ大賞特集の最後でおたっきい佐々木はアニメ業界に対してこう言った。
「もっと真面目に作ってください」
新世紀エヴァンゲリオンのヒットを受けて、アニメが乱発していた頃である。作画の崩れの目立つアニメが問題化し始めた時期であった。あれから数年、現在のアニメ業界は改善されるどころかますますひどくなっている。

さようなら、いかりや長介。物心ついた頃には「8時だヨ!全員集合」を見ていた。今晩はTBSが追悼特番をやる模様。思いっきり笑いたいと思う。

以上に挙げた者は、いつの間にか出会っていて、いつの間にか心の中にいた。そう、出会いは全て偶然だったのだ。でも、別れはいつの間にかではなく、はっきりと現れる。出会いは偶然といつの間にか、別れははっきりと。これからも、出会いと別れを大切にしたい。

ザ・ドリフターズのリーダー いかりや長介死去

昨年癌で休業したあと復帰して当分は大丈夫と思っていたのであるが・・・。近年は俳優としての活躍の方が目立っていたが、踊る大捜査線には縁がないせいもあるのか、やっぱりザ・ドリフターズのリーダーである。

私は世代的には8時だヨ!全員集合ではなくオレたちひょうきん族を見ていそうな世代に属してあるが、実はひょうきん族は一回も見たことがなくて、8時だヨ!全員集合を見ていた。おかげで同世代の友人とあの頃の昔話になったときに、会話に入り込めなかったこともある。そもそも、オレたちひょうきん族という番組をやっていたことを知ったのは全員集合放映終了後だ。スタジオが停電になったとき(1984年6月16日)ははっきりと覚えている。あの時は懐中電灯で照らしながらゲスト紹介をやって、結局、かけ声を「8時9分半だヨ全員集合!」に変えて始めていたかな。歌手の高田みづえが大関・若島津(現・松ヶ根親方)との結婚で引退する際の最後の出演となった回も覚えている。最終回は電リクだヨ!全員集合と題して2時間スペシャルだった。

最近発売されたDVDは権利関係の問題でゲストが出ているコントがカットされている話を耳にして購入を見送っていたが買って思い出に浸ろうかと思っている。松田聖子と志村けんの白血病コントとかまたみたいのだが。

ファミリー劇場ではフジテレビで放映されていたドリフ大爆笑がレギュラー放送されているが永久に続けてほしい。

最近、ドリフのコントが見直されて8時だヨ!全員集合放映当時生まれていなかった自分より若い世代にもウケているらしい。かつてPTAの低俗番組と酷評された時代を考えると隔世の感がある。あのコントは地上波での放映も困難らしい。色々と自主規制に引っかかってしまうためだ。しかし、厳しい自主規制の環境下で制作されている現在のお笑い番組はどうか。お笑い番組という一言でくくって結論を下すのは野暮かも知れないが、ドリフのコントよりもはるかに低俗で見るに堪えないものが多い。どこが面白いの?なんで笑えるの?みたいなものがなんと多いことか。自主規制して健全になっているつもりなのだろうか。

荒井注が亡くなる直前には富士フイルムのお正月七福神CMで久しぶりに共演。そして、長さんが亡くなる直前に8時だヨ!全員集合DVD発売・・・。ザ・ドリフターズ関連で嬉しい出来事があると、しばらく経って悲しい出来事に見舞われるのは単なる偶然なのか。


謹んでご冥福をお祈りします。荒井注さんと天国の人達を笑わせてください。