ブルトレ「富士」「はやぶさ」廃止正式発表
昨年11月、朝日新聞から2009年春ダイヤ改正で廃止となる事が報道された。それから約1年。本日ついにJR各社から来年3月での正式廃止が発表された。
朝日の報道の時点で先行きは見えていたからこそ、今年の9月下旬、九州からの復路に初めてブルートレインを選んだ訳だが、実際に乗ってみた感想は「廃止になって当然、むしろ今もこの状態で走り続けている事自体が奇跡」という厳しめの結論にならざるを得なかった。
運賃は飛行機や新幹線より高く、速度も飛行機や新幹線より圧倒的に遅い。それでいて車両は豪華でもレトロでもなく、国鉄時代から根本的な改善策がなされないまま走り続けてきた。北海道方面の夜行列車のようにくつろぐスペースもない。
成り行きでA個室(シングルDX)を利用したのだが、天井の一部はガムテープで補修してあったり、車体は所々ペンキが剥げ落ち、悲惨な状態だった。壁の温度計にはJNRマークが残っていた。これが昭和50年代国鉄で一番豪華だった部屋の成れの果てである。機関車も客車ももう限界だったと思う。
JRからは残そうとする意志すら感じられなかった。それが悪いことなのか決めつける事はできないけど、もう少し、何とかならなかったのかとは思う。
こんな時代だからこそ、時には多少お金を払っても、時間がかかっても、ずっと乗り続けていたい列車が、各方面に1本は存在してほしかった。
だからこそ、「寂しい」と言うよりは「残念」という思いがする。
博多にて
A個室オロネ15ですらこの有様
ガムテープで補修・・・
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