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2005年5月

NHK衛星第2「BS永遠の音楽・アニメ主題歌大全集」

昨日5月22日、首都圏某所で開催された藤子不二雄関連のイベントに参加。終了後、藤子ファン同士の懇親会が行われ、そちらにも参加した。藤子不二雄atRANDOMのよねさんにドラちゃんのおへやのおおはたさん、藤子不二雄ファンはここにいるのkoikesanさんをはじめとして、藤子ファンの大御所が多数集結した場に居合わせてしまった。以前から一度お会いしたかったkoikesanさんと初めてお話しできた。また、他の先輩ファンの方々と交流を深めることができて、貴重な体験をさせていただきました。また次の機会がありましたらよろしくお願いします。

さて、懇親会から帰宅後、あらかじめ予約録画しておいたNHK-BS2の「BS永遠の音楽・アニメ主題歌大全集」を見た。この手の番組はNHK・民放を問わず、歌われる曲はだいたい固定化されているのだが、エヴァンゲリオンの残酷な天使のテーゼを高橋洋子本人が歌っていたあたりに時代の経過を感じたのであった。藤子アニメでは、ドラえもんのうたと忍者ハットリくんが歌われた。

アラレちゃんのOPでは水森亜土本人が登場したのだが、歌声が衰えていてショックを受けたものだ。だが、亜土さんは、まだかろうじて聴けるレベルだった事をあとで自覚することになる。

アタックNO.1のOPで大杉久美子が登場したのだが、大杉さんの歌声を久しぶりに聴いて、ショックを受けてしまった。昔のような声が出せないことは噂には聴いていたが、実際に聴いてみて、衰えぶりがもう何というか、大勢が見ている前で歌わせることがかわいそうになった。もう人前で歌わせては駄目だよ、本当に。苦しそうな顔で頑張って歌っているんだけど、ハイジやフランダースの犬といった世界名作劇場をはじめとした多数の作品、そして、ドラえもんのうたで聴かせてくれた透明感のある声は完全に失われていた。6年ほど前にフジテレビのうたえもんに出演した際に歌ったときは、まだ歌声は衰えてないと思ったものだが、やはり口パクだったらしい。最近のドラえもんファンにとっては、ドラえもんのうたと言ったら山野さと子なのだろうが、自分の世代では、ドラえもんのうたといえば大杉久美子なのだ。ドラえもんのうたも歌ってくれたのだが、ソロで歌った部分はほんのわずかで、堀江美都子と前川陽子のサポートがついていた。あの透明感のある歌声は2度と生で聴けないという現実を突きつけられて、ある意味、大山のぶ代のドラえもん末期の声変わり以上にショックだった。

すぐ後に歌った堀江美都子の、今でも全く声が衰えない化け物っぷりが光っていた。前川陽子もまだまだ聴ける声だった。それだけに、大杉久美子の衰えが一層目立つ形になってしまった。番組を見終えて、落ち着いた後、ちょっと考えた。変な言い方になってしまうが、確かにショックではあったが、大杉久美子はあの声が本当に出ないという現実がわかっただけでも良かったことだと思いたい。こういう文章を書いていて、大杉さんご本人に対して大変失礼であることはわかっているのだけれど、あの声が出なくなってしまった事を一番悲しんでいるのは、何よりも大杉久美子さんご本人であろう。NHKはなぜ出演依頼をしてしまったのだろう。大杉さんはなぜ歌うことを引き受けてしまったのだろう。

歌声は出なくなったけれど、毎週ドラえもんで聴いたあの美しい歌声は生涯忘れることはない。

わさドラ第6回「(秘)スパイ大作戦」「ハロー宇宙人」

比較的初期に描かれた原作からのアニメ化なので、ドラえもんの黒さが一段と光るのがかえって新鮮。さすがにスネ夫のおもらしネタは無理だったか。スパイセットの形状も原作だと目と口が飛んでいったと記憶しているが、全く別のデザインになっていた。原作から改変された部分に着目すると、今の子供向けアニメの放送基準もしくは、スタッフがどの程度まではじけられるかが見えてくる。脇役で出ていたまるたまりと倉田雅世は大山時代にもよく出ていた。

ところで、掲示板や日記を見渡してみると、視聴率ネタを取り上げる人が意外と多いが、個人的には、全く気にしていないわけではないものの、ほとんど気にしていない。

最近は、テレビ自体、ニュースと深夜アニメ以外はあまり見てないし、高視聴率番組のリストを見ても視聴していない番組ばかりなので今ひとつピンと来ない。視聴率に左右されない深夜アニメを中心に見ている現状では、視聴率なんてどうでもいいようなものだ。そう言う意味では、視聴率に左右されず、自分の見たい番組を見ている気がする。一度テレビから離れた生活に慣れてしまえば、テレビ番組なんてどうでも良くなってくるよ。

ドラえもんの視聴率が5%前後くらいまで落ち込むような事になれば、さすがに気にするだろうけど、今のところ10%以上取れてるようだし、自分にとっては毎週毎週取り上げるほどのネタではないな。

念のため書いておくけど、日記や掲示板で視聴率ネタを書く方々をこき下ろす意志は全くありません。逆に助かってます。あくまで、テレビ番組ならびに視聴率に対する個人的なスタンスを書いただけです。

なお、実生活が忙しくなってきたので、ブログの頻繁な更新は無理になった事をお知らせしておきます。

小田急ロマンスカーが東京メトロ千代田線に乗り入れ

小田急ロマンスカーの東京メトロ千代田線への乗り入れについて

 当社と東京地下鉄株式会社では、特急ロマンスカーの東京メトロ千代田線への直通運転を、2008年春に開始することで合意いたしました。
 すでに、小田急線と東京メトロ千代田線では1978年から相互直通運転を実施しておりますが、お客さまのさらなる利便性向上を目的に、地下鉄線内座席指定の特急ロマンスカーを東京メトロ千代田線湯島駅から小田急線町田・相模大野方面へ、平日の夕方から夜間にかけて、帰宅に便利な時間帯に運転する計画です。
 運転計画など具体的な実施内容につきましては、引き続き両社で検討を進めてまいります。
 また当社では、東京地下鉄と連携のうえ、地下鉄線内運行に必要な設備を備えた新型特急車両を製造いたします。(小田急電鉄ニュースリリース

東武特急スペーシアのJR東日本新宿駅乗り入れに引き続き、また嘘のような本当のニュースが飛び込んできた。以前、千代田線を利用して通学していた頃、ロマンスカーが乗り入れてきたら面白いことになるなと勝手に想像していたが、実現するとは夢にも思わなかった。新型ロマンスカーが投入されるようだが、さすがに、前面展望タイプは地下鉄の規格上乗り入れは無理なので、30000形EXEタイプの車両になるのだろうか。
湯島-根津間に引き込み線があるので湯島止まりになったようだが、欲を言えば、休日限定でいいから常磐線にも乗り入れてほしい。

ところで、千代田線には追い越し設備が無いわけだが、代々木上原まではノロノロ運転だろうなあ。

ドラえもんの原作漫画を全て紹介したファンサイト

ドラえもんファンサイト青いロボットの伝説を主宰する銀河満月さんが、ドラえもんの原作漫画を全話紹介するという無謀(笑)な企画を5年半かけて無事達成されたそうです。おめでとうございます。

実は、恥ずかしながら私は国会図書館に行ったことがない。学生時代に行こうと思っているうちに忙しくなってしまい、行く機会を逃してしまったのだ。

つい最近まで、てんとう虫コミックスに収録されていないドラえもんの話を読むのは一筋縄とは行かなかった。藤子不二雄ランドやカラーコミックスは絶版となり、古本屋では高値で取引されていた。藤子不二雄ランドにも載っていない話を読むには、国会図書館へ出向いて所蔵してある学年誌のコピーを取るという地道な作業をするしかなかった。国会図書館は藤子不二雄ファンの聖地となっていた。ドラえ者のたわごとというファンサイトでは、国会図書館の利用方法をわかりやすく解説したポータブル国会図書館なるコーナーまで出来ていたくらいだ。

そして、藤子漫画出版署名運動をはじめとした地道なファン活動が実を結んだのか、藤子不二雄Aランドにドラえもんカラー作品集、ぴっかぴかコミックス、そして、単行本未収録作品を集めたドラえもんプラスの発売に至り、書店で気軽に買えるようになった。

なお、2002年5月には上野に国際子ども図書館が開設され、現在、児童書は国会図書館ではなく国際子ども図書館に所蔵されている。できるだけ早く、足を運びたい。でも、しっかり計画を練って行かないと無駄な時間を過ごすことになる。

依然として読めない藤子作品も多いが、一時期に比べれば、状況ははるかに改善されている。出版社及び関係者、そして全ての藤子ファンにこれまでもこれからも感謝していきたい。今後はオバケのQ太郎を復刊できるかが大きな山となろうが、いつの日か再び読めることを信じている。

プロ野球セ・パ交流戦観戦記 阪神タイガースVS千葉ロッテマリーンズ

5月11日水曜日、千葉マリンスタジアムの阪神タイガース-千葉ロッテ戦を見に行ってきた。両チーム共外野席はそれぞれのファンで埋め尽くされたのに対して、内野席は、ビジターの阪神ファンの方が多かった。交流戦と言うこともあって、阪神のビジターゲームにもかかわらず、トラッキーとラッキーも登場。5回終了後には花火が打ち上げられるなど、交流戦を盛り上げるため、色々と工夫がされていた。また、交流戦を記念した弁当まで登場した。初めて千葉ロッテの応援を生で見たが、色々とすごいね、あれは。

あと、阪神のラッキーセブンで六甲おろしを歌っていたにもかかわらず、ロッテのラッキーセブンでもロッテの応援歌を歌ってた人間が近くにいたのだが、おそらく、セ・リーグは阪神、パ・リーグはロッテのファンなのだろう。まさに交流戦ならではの光景である。だけどねぇ・・・3塁側で観戦するんだったら阪神ファンになりきれよ。

試合の結果は・・・ロッテ強いです。_| ̄|○
ていうか、ヒット数ではロッテに勝ってたんだが、猛打賞だった濱中以外の打線がさっぱり繋がらなかった。



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やって来ました千葉マリンスタジアム


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試合開始前にはトラッキーとラッキーも登場


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阪神戦のために作られた交流戦弁当


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中身は大阪名物串カツ・たこ焼きに卵を巻いた鮨飯と海苔を巻いた鮨飯


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5回終了後には花火打ち上げ


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ラッキーセブンのジェット風船飛ばし


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阪神 1-4 ロッテ

わさドラ第4回「驚音波発振機」「オールマイティパス」

・「驚音波発振機」
木村昴ジャイアンによるはじめてのリサイタル。どのような歌を歌うか注目していたが、原作の他の話で歌っていたような歌詞だった。なお、原作にはジャイアンリサイタルのシーンはなく、のび太がジャイアンから逃げ隠れるシーンから始まる。先日放映されたスーパーJチャンネルの特集で、木村昴の父親はドイツ人で元オペラ歌手、母親は以前声楽の勉強をしていたことが明かされたが、木村昴ジャイアンの歌唱力はまあまあと言ったところか。音声が加工されているので何とも言えないが。

原作のサブタイトルは元々「狂音波発振機」だったが、過剰な自主規制によって、「狂」の文字が消された結果、「驚音波」に改竄されてしまった。「狂わせる音波」と「驚かせる音波」、どっちが道具名としてふさわしいかは、言うまでもないだろう。リニューアルドラえもんでは、秘密道具をポケットから取り出す際に道具名の字幕が表示されるが、道具の正式名称は「狂音波発振式ネズミ・ゴキブリ・南京虫・家ダニ・白アリ退治機」であるのに対して、画面に表示されたのはサブタイトル名であった。大山のぶ代版では帯番組時代の1979年12月31日に「狂音波発振機」のサブタイトルで初放映され、リメイク版が「ひびけ!ジャイアンの歌」というサブタイトルで1996年3月8日に放映されているので、今回は3回目のアニメ化となる。リメイク版が放映された頃には、てんとう虫コミックスにおける原作のサブタイトル変更が実施された後であったが、前述のようにリメイク版のサブタイトルは「ひびけ!ジャイアンの歌」に変更され、劇中ではドラえもんは道具名を発音するだけで画面上に表示されるわけではなかったため、自主規制の影響を回避していた。今回は、漫画版の自主規制がアニメにも及ぶ形になってしまった。今後、「狂時機(マッド・ウォッチ)」がアニメ化される場合のサブタイトルはどうなるのだろう。時間を狂わせる機械なのだから、そもそも規制の対象に入ること自体おかしいのだが、現在発売されているてんとう虫コミックスでは「驚時機」に変えられた上に、読み方まで「きょうじき」になっていて、完全に道具名が意味を成さなくなっている。

・「オールマイティパス」
星野スミレの声がどうなるのか注目していたが、松井菜桜子だった。パーマンとの繋がりは藤子・F・不二雄のファンサービスなので、別に増山江威子とか栗葉子を出さなくても、本編の進行には影響はない。仮に、今後、パーマンがキャスト総入れ替えでリメイクされた場合に、パー子が松井菜桜子だったら面白いけど。

原作にあるキャバレーに行こうとするのび太の描写も健在。気になった点として、オールマイティパスが効力を発揮した瞬間のエフェクトが何もなくて今ひとつわかりにくかったので、何らかのアニメ的な視覚効果がほしいとは思った。また、星野スミレの自宅の場所に関して、原作漫画だと、のび太が「住所はわかってる。車で三十分ぐらいのとこだ。」というセリフがあるが、今回のアニメ版では、そういった説明はなし。なのになぜか星野スミレの自宅を知っている。この話の脚本を書いたのは高橋ナツコ。細かい説明なしで強引にストーリーを展開するという、いかにもナツコ大先生らしいお話ではあった。


なお、今週はドラえもんニュースなるものが放送されたため、ミニシアターはなかった。大原めぐみ、木村昴は、演技のさらなる努力が必要といったところ。

藤子アニメ再放送情報
3月までチンプイが放送されていたテレビ朝日土曜早朝4時55分~5時23分の「アニメdeおめざめ」枠で、明日から21エモンの再放送が始まるようだ。地上波における藤子アニメの再放送は歓迎すべきことではあるが、21エモンは以前この枠で最終回まで放送された事があると記憶しているので、どうせなら、途中で打ち切られたチンプイの続きをやってほしかった。


関連エントリ
わさドラ第3回「どくさいスイッチ(前編・後編)」
わさドラ 第2話「のろのろ じたばた」「のび太のお嫁さん」
わさドラ いよいよ本日スタート

わさドラへの期待

リニューアルドラえもんが始まって、早2週間が過ぎた。ここ2、3年は盛り上がっていなかったファンサイトの掲示板も、久しぶりににぎわいを見せている。自分も、同じく、近年は読む事に徹して、あまり書き込んでいなかったのだが、ここしばらくは書き込みを頻繁に行った。

掲示板等で書いた事とかぶることもあるが、なぜ、自分が水田わさび版ドラえもんを支持するのか。その辺について書いていこうと思う。

1.末期大山ドラの残したもの

藤子・F・不二雄が亡くなって早8年が過ぎたが、ドラえもん自体の人気が衰えているわけではない。逆に、ますます人気は上がってるように見える。ただし、ドラえもん人気は持続しているとはいえ、ファン層は大きく様変わりした。それには、大山ドラの変化だけではなく、それ以外の複雑な要因がかかわってくる。

大山ドラで育った層が大人になる以前は、ドラえもんは本当に子供のものだった。大人になってからもドラえもん並びに藤子ファンを続ける者は昔からいたが、藤子漫画の持つ魅力に惹かれてのものだった。日テレ版ドラえもんで育った層が大人になる時期は早かったが、あまり人気が出ずに終了したとあって、それほど影響力はなかったと考えられる。しかし、大山ドラで育った層が大人になるにつれて、変化が出てきた。大人になる層がちょうど増えた頃に、藤子・F・不二雄が亡くなった。藤子・F・不二雄はキャラクターグッズの展開に積極的ではなかったため、子供向けの物を除いては、生存中は、ある程度制御されていた。それが、亡くなった途端、待っていたかのように、あふれんばかりのドラグッズが次から次へと発売された。小学館からは、ドラえもんグッズを特集した「ドラえ本」なる本が3冊発行された。

アニメの方はどうだったか。亡くなった直後に、アニメも打ち切りになるとの報道が一部でなされた。だが、結果的に、アニメは続行することになった。原作のストックも少なくなっていたが、以前出てきた道具を機能をあまり変えずに名前を変えたりして、ストーリーはオリジナルで作られていった。しかし、ドラえもんという作品は、一見、単純に見えて結構考えられていたため、スタッフが毎週新しい作品を産み出していくのは並大抵の事ではなかった。特に最後の数年間における質の低下は目も当てられないものがあった。道具名は適当、ストーリーも適当。内容の薄さをごまかすため、キャラクターが変な表情や動きをすることによって笑わせようとする演出も目に付くようになった。動きで笑わせる演出は、子供心には面白いのかもしれない。でも、あれを見た子供にとって、ドラえもんはどういうアニメとして映るのだろうか。動きがおかしいアニメとしか映らなくなる恐れがある。

ここ数年、リニューアルが発表される以前は、ドラえもんファンサイトの掲示板では、金曜日に放送が終わった後で、その日の内容を語り合う光景が見られなくなっていた。なぜだろう。語る内容がないというのも挙げられる。

ドラえもんは何もしなくても安定した視聴率を取っていた作品だから、スタッフの中にもちょっと手を抜いて作っても大丈夫のような意識があったのではないか。子供向けだからこの程度でいいだろうと思うようなスタッフの甘えを感じていた。ドラえもんの原作漫画を読んだことがなさそうな人が書いているとしか思えない回もあった。

結果として生じたのは、ドラえもんの視聴者の低年齢化である。そして、子供達の間で、ドラえもんを見ることはダサいことになっていった。小学校中学年になってくると、ドラえもんは幼稚でダサいという認識が出来てしまった。

1990年代にはいると、映画を見に行っても、小学生は見あたらない。いるのは、幼児とその親、それに、昔からドラえもんファンを続けているような少数のいい年した大人達。1980年代はそんなことはなかった。映画館に小学校中学年くらいの小学生は多数いた。

自分は、1999年以来、6年にわたり、藤子・ドラえもんファンサイトにおける小中学生の書き込みを見てきたが、ドラえもんファンであることを公言してしまうと馬鹿にされるので隠しているといった書き込みも見られた。

原作者が公言しているように、ドラえもんの原作は生活ギャグマンガであるにも関わらず、無理矢理教育漫画に仕立て上げるもんだから、教育漫画としては穴だらけになるのは当然のことでもあった。中途半端に説教臭くなり、そして、某漫画家とか作家がドラえもん批判をする。彼らの批判的意見を読んでみると、おおよそ、アニメのドラえもんのみ見て判断したような書き方だった。

ドラえもんのキャラクターグッズは売れるが、キャラクターグッズを買う層の多くは、原作漫画には目も向けなかった。原作漫画を読む層の高齢化は進んだ。

一般人がドラえもんとして挙げるのは、藤子・F・不二雄が描いたドラえもんという漫画作品ではなく、大山のぶ代声のドラえもんというキャラクターになっていた。気がつくと、ドラえもんはキャラクターアニメになっていた。ストーリーは二の次で、ポケットから取り出す道具が印象に残らなくなっていた。

たいていの人は原作とアニメが違うなんて思っていない。というか、そこまで深く考えない。結果的に、アニメ=ドラえもんの全てと思っている人が多くなる。それでも、世間的にはたいした問題ではないのかもしれないが、藤子ファン的には非常に心苦しかった。また、ドラえもんファンは増えても、藤子ファンは徐々に高齢化が進み減少していく恐れも現実化していた。

これ以上作品が汚されない究極の手段は、これ以上作らないことである。つまり、打ち切ってしまうこと。しかし、現実には、大変困難だろう。原作者が亡くなった時に打ち切ることも検討されたらしいが、結局は、続くことになった。ドラえもんはあまりにも大きくなりすぎた。それに、打ち切ってしまうと、絶対に衰退する。多くの困難を経て復刊された藤子不二雄Aランドが一般層にどれだけ知られていることか。

地上波でテレビアニメが毎週放送されていることは重要なのだ。

放映を続けざるを得ない状況で、どのような方向性で放映すべきか。その最善の答えに近いものをリニューアルドラえもんに関わるスタッフは打ち出してくれた。


2.リニューアルドラえもんが目指すもの

シリーズ監督の善聡一郎氏は、ぼくドラえもん23号において、次のように答えている。

「新シリーズのコンセプトとしては、原作のおもしろいところを、どんどんやっていこうということです。25年やってる間に、ちょっとのび太の保護者みたいになってきたドラえもんにも、本来のだめロボットに立ち返ってもらって、もうちょっとフレンドリーな感じを持たせたいですね。ぼくとしては、原作の「ドラえもんだらけ」や「合体ノリ」みたいなナンセンスとかスラップスティックな作品が大好きなので、ああいったドタバタをふやしたい。また、自分が子どものころ、藤子・F・不二雄先生の『モジャ公』を読んで、初めてSFに触れたショック。そういったものを『ドラえもん』を通じて、子どもたちに伝えていけたらうれしいなと思っています。」

これだけで、スタッフはこれから何をやろうとしているかがわかると思う。大山ドラ末期の迷走があったからこそ、新ドラの方向性はますます明確なものになった。もし、このまま原作と異なるアニメを放映し続けたらどうなるのだろうか。

原作寄りになったドラえもんは、いわゆる、健全、教育路線とは一歩引いた形になるし、今までのドラえもんに慣れきった一般層から相当な反発が出る形になる。だが、それを覚悟してまで、藤子・F・不二雄が描いたドラえもんの面白さをアニメを通して子供達にわかってもらいたいと思ったから、スタッフはあの路線を選択したのだと解釈している。原点回帰を目指したスタッフの狙いを視聴者もわかってほしいものだ。

先日発売された「もっと!ドラえもん」No.1では、リニューアルドラえもん特集が組まれていて、スタッフのインタビューも掲載されているので、興味を持たれた方は手にとって確かめていただきたい。


3.アニメ・ドラえもんの役目
原作付き作品がアニメ化される際に論争になるのが、「原作に忠実なアニメ化を」と「原作とアニメは別物である」の相反する二つの考えである。これってどういうことだろう。絶対的な答えはない。原作の形態及びアニメがどのような形で放映されるかによって変わってくるので、ケースバイケースである。自分も藤子不二雄以外の作品では後者の主張をする場合もある。自分は、ドラえもんのアニメは原作通りやるべきだと言うことを以前から主張している。大人向けに描かれたクレヨンしんちゃんや、原作漫画はマニアよりになっているケロロ軍曹を、アニメ化する際に子供向けにアレンジするのとは違う。藤子・F・不二雄は子供のために描いた以上、大きく変える必要はない。

ところで、原作準拠でのアニメ化とはいうが、何も、一字一句違わずアニメ化せよと言ってるのではない。漫画とアニメでは間の取り方が異なるので、何らかのアレンジが必要になるのは避けられない。そのアレンジがうまくなされるかが重要になってくる。また、アニメ化する際に展開を変えるにしても、変えても差し障りのない部分と、変えてはいけない部分がある。大山ドラえもんの末期は、変えてはいけない部分まで変えていた事が非常に多かった。

インターネット上において、原作派と称されるの多くは、世代的にアニメから入った人が多いと思う。かつての大山ドラえもんを見て面白いと思って漫画を買っていた。入口としての役目を果たしていた。子供が限られたお小遣いの中から、あえて原作漫画を買うきっかけって何であろうか。個人的な体験では、アニメを見て興味を持ち、漫画を買っていた。リニューアル支持者には昔の大山ドラえもんであれば支持している人は多いと思う。原作の良いところを活かしつつ、アニメ独自の面白さを付け加えて仕上げていた時代もあった。

藤子・F・不二雄の原作漫画は言うまでもなく子供向けに書かれたものである。子供が読んでこそ、価値のあるものだ。

原作漫画の面白さを知ってしまった人間にとって、一人でも多くの子供達に、この面白さを知ってほしいと思う。極端に言ってしまえば、原作漫画を読まなくても、アニメを見るだけで、原作の持つ面白さが味わえればいい。もちろん、一人でも多くの子供が原作漫画に手を触れてくれて、そこから、他の藤子作品にも手を出していくのがいいのだが。

アニメのドラえもんは、藤子作品の入口として機能してほしい。個人的に、ドラえもんというキャラクターが好きであるわけではない。ドラえもんという作品が好きなのである。


以上が、わさドラに期待する主な理由である。放映はスタートしたが、まだ課題は山積みである。いずれ、現時点におけるわさドラの不満点も含めて、今後の課題も述べたいと思う。(2005.5.4記)


関連エントリ
声優交代賛成派と反対派におけるドラえもんの認識の違い
さようなら大山ドラえもん(1)
さようなら大山ドラえもん(2) 26年続いた事は確かだが・・・
さようなら大山ドラえもん(3) 大山ドラも最初から受け入れられていたわけではない


関連リンク
コラム「増長するキャラクター性、失われる作品性」(シンドリャーのブログ)

わさドラ第3回「どくさいスイッチ(前編・後編)」

いつのまにか月曜日になってしまったわけだが、「どくさいスイッチ」の感想。

といっても、既に他のブログや日記で他人の感想をかなり目にしてしまっているので、今さら書くこととしても、他所で既に書かれている事ばかりになってしまう。他所で指摘されてるように、気になったのは、原作と比較してジャイアンの暴力描写が緩くなっていた事と、ドラえもん役水田わさび、のび太役大原めぐみ共に、まだキャラクターを完全につかみ切れていない事。真面目なシーンになると、演技の不自然さが露呈してしまったのだ。キャストが決まってからまだ2ヶ月ほどしか経っていないので、試行錯誤の段階なのだろう。

過去の長期放映作アニメを見返してみると、初期の回は中盤以降と比べて不自然さが際だっている場合がほとんどであった。長期連載漫画の単行本第一巻を見返すと、絵が雑だと感じるようなものである。従って、短期打ち切りはないと仮定した上で、3ヶ月~半年くらいは様子を見る必要はあるのではないか。高度な演技力が要求される話は、もう少し後に持ってきてほしい。

最近は1クールで終わるアニメも多いが、キャラクターを掴みきる前に放映が終わってしまいそうで、声優も大変だと思う。

内容に関しては、オリジナルシーンも上手く融合していて、まあまあ良かったと思う。翌日に放映されたふしぎ星の☆ふたご姫では電波脚本炸裂だった高橋ナツコ大先生も、ドラえもんにおいては、控えめにしているようだ。

あと、不安だった竹内都子のジャイアンの母ちゃんの声が合っていたのはうれしい誤算だった。過去には「夢のクレヨン王国」のキラップ女史役で声優としてレギュラー出演していたようだ。クレヨン王国は見ていなかったので知らなかった。

やはり、ある程度テンションを維持しないと、感想もすらすらと書けない。3週目にして早くも当日の感想アップから脱落してしまった。個人でやってるブログである以上、無理して毎週書く必要はないので、今後、毎週書いていくかはわからない。

これだけだと何なので、ちょっと与太話を。

5月1日日曜日、バンダイミュージアム内ガンダムカフェにて、サンライズラヂオEX公開録音『「美郷あきさんお披露目会」&「かかずゆみさん卒業式」』が行われた。しずか役のかかずゆみを間近で見られるチャンスと言うことで、現地へ向かったのだが、着いた頃にはとっくに整理券配布は終了していたのだった。開始時間の時点でガンダムカフェに空席があれば、遠くからにはなるが、見られるかもしれないとの事だったので、なんとか時間を調整して、2回目の公開録音を見ることができたのであった。なお、当然のことながら、サンライズのラジオなので、ドラえもんの話は一切なかった。偶然この時間に入店した一般客も、まさか、近くにしずか役の声優がいるとは思わなかっただろうなあ。

ところで、この番組、北海道、中京、九州のみのオンエアで、関東では未放送であるにも関わらず、公開録音の会場がなぜ関東になったのか不明。従って、このラジオを聴いたことは一回もなかったし、公開録音がオンエアされても聴けるかどうかわからない。東海ラジオがギリギリはいるかどうか。


・インタビュー情報
声優になる!マガジンにのび太役の大原めぐみインタビューが掲載されている。

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